「パブリックビューイング」は、文化・芸術に関わるシンポジウムや記者会見などを広く一般に公開するためのプログラムです。今回は、2017年5月16日に東京藝術大学で行われた白川昌生氏による特別講義「記憶と美術館:彫刻とモニュメントをめぐって」を配信します。
https://www.youtube.com/watch?v=L8mx7szvAKo
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特別講義 白川昌生
「記憶と美術館:彫刻とモニュメントをめぐって」
今日、記憶はどのように継承されているのでしょうか。そもそも集合的記憶は誰のものであり、誰によってつくられ、誰によって維持されているのでしょうか。美術館や芸術作品は、しばしば集合的な記憶を継承する重要な装置として機能してきました。白川昌生氏がこの数年取り組んできた歴史的記念碑をモチーフとした巨大な「彫刻」作品のシリーズは、こうした問いに対して正面から取り組んだプロジェクトです。今回は、美術作家であると同時に美術批評家としても活躍している白川昌生氏をゲスト講師に迎え、彫刻とモニュメントの問題を中心に、記憶と美術館について議論します。
講師:白川昌生[美術作家]
司会:毛利嘉孝[東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授]
主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 毛利嘉孝研究室
http://ga.geidai.ac.jp/2017/05/02/shirakawa/
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白川昌生 Yoshio Shirakawa
美術作家。1948年北九州戸畑生まれ。国立デュッセルドルフ美術大学卒業(マイスター)。1970年代にフランスおよびドイツで哲学と美術を学ぶ。83年に帰国し、93年に美術活動団体「場所・群馬」を創設。主な展覧会として「群馬の美術2017-地域社会における現代美術の居場所」(群馬県立近代美術館、2017)、「あいちトリエンナーレ2016」、「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像」(アーツ前橋、2014)、「フィールドキャラバン計画」(群馬県立近代美術館、2007)など。主な著書として『美術・記憶・生』(2007)、『美術館・動物園・精神科施設』(2010)、『西洋美術史を解体する』(2011、いずれも水声社)、共著に『彫刻の問題』(金井直、小田原のどかとの編著、トポフィル)など。
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